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謎の女(ひと)

 再入会した時に、何人か見覚えのある人がいました。
 とはいっても、10年以上の月日が経って、それぞれに年齢を重ねたという印象でした。ただ一人だけ、まったく変わっていない女性がいました。
 入門当時に四五十代に御見受けしましたが、20年たっても同じくらいの印象です。なぜ、覚えているかというと、先生が対気の時に、いかにも面倒くさそうに対応するのと、その女(ひと)も
「それでもいいもんね。ちゃんちゃん」
という感じで、まったく気にしない感じだったからです。
 これは、先生が面倒くさそうに対応するのも珍しければ、まったく気にしない感じも不思議でした。
 まあ、それ以上でも以下でもなかったのですが、先日、階段のところですれ違って、
「さようなら」
とあいさつすると
「ありがとうございました」
と返され、どういう意味か気になりました。
 それから気にしてみていると、ウエアが指導員と同じです。
 そして西野ビルの駐車場から出てきた車を彼女が運転しているのを見たときは、さすがに関係者の一人なのだと理解しました。
 西野塾の対気を見ていると、女性の皆さんは、謎と驚きに満ちていて、一般人からみると凄まじいものがありますが、私にとっては、さしあたり、この女性が一番謎に満ちています。

Yamasita

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