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森に遊ぶ3

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久しぶりに森の中へ。
 今回は、のんびりと新緑の中で、ゆっくりと過ごそうとだけ考えて行った。
Kさんの家のまわりは、酢実(ズミ)の白い花が咲き始めたところで、木によっては満開に近い状態である。
広いウッドデッキで、緑に囲まれて華輪を振っていると、どこまでも振り続けて、ついには緑の回転体となって、周囲に溶け込んでしまうのではないかという気がする。
 少し天気が崩れた日もあったので、近辺の「笹原」という集落へ案内してもらった。ここは八ヶ岳山麓の「ドゾウ」というか「蔵」が多く残されていることでも知られているらしい。ドゾウの側面には、こて絵と言って、漆喰を使った装飾がそれぞれに施されている。「大黒」「恵比寿」などの神や動物、家紋などさまざまな絵柄があり、パンフレットによると「庶民の祈りや願いが込められている」ということだ。
 小さな集落に多くの蔵が残されており、休日などは多くの人が散策に訪れるらしい。
 同時にこの集落は藤原正彦氏の「ひこべえ」の舞台にもなっているということで、森に戻ってさっそくKさんに借りて読み始めた。

 最初に舞台となった場所を見ていたせいか、また残像の残る路地や森の中から、主人公が活き活きと走ってくるような臨場感があった。
 現地へ行ったその日に本を読むというのは初めてだったが、なにか友達の話を読んでいるような親しみを感じたのだった。
 ダービーが迫って、少し急ぎ足になったが、これまでにない意義深い滞在になった。感謝。

ヒコベエ (100周年書き下ろし)

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