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父内国産

 最近訃報を目にすることが多くなった。
 カツラノハイセイコ様、メジロティターン様などここ一週間でもいくつか名前が挙がっている。
 名前を挙げた二頭も、晩年は功労馬として大事にされていたようで、三十を越えて、人間でいうと100歳近い高齢、天寿を全うしたということだろうか。
 偶然だが、この二頭は日本の競馬の血統という意味で大きな意味をもった馬であった。最近ではほとんど話題にもならないが、「父内国産馬」、「マルチチ」で大レースを制覇したという共通点がある。
 カツラノハイセイコは大ブームを起こしたハイセイコーの産駒であり、昭和40年代後半の世相の紹介では「日本列島改造論」や「第一次オイルショック」とともに必ず出てくる。
 大井競馬場で隣のおじさん
「○○なにやってんだよ、バテルよ。ああだめだ」
と言っていたのを聞いたのが、私とハイセイコーとの出会いである。
そのレースではバテルどころかそのままゴールインで当時の芝並みの時計だったようである。
 あとで調べると、○○は福永二三雄騎手でダート1000メートルを16馬身差でなおかつ馬なりで勝ったレースだったようだ。
 そしてあのうらぶれた地方競馬場(当時の大井)から中央競馬へ「怪物」としてデビューしていったのだった。
 その後、種牡馬となり、初年度産駒として大いに父の名を高めたのがカツラノハイセイコだった。ちなみに馬名の最後に「ー」が抜けているのは字数制限のためのようである。
 また、メジロティターンはメジロアサマの血をメジロマックィーンにつないで父子三代天皇賞制覇を成し遂げた馬である。初代の最優秀「父内国産馬」ともなった。
 いま思うと何であんなに皆でこだわったのかわからない「国産」という言葉も平成になる前には完全に風化し、サンデーサイレンスの子供たちがランキング上位に君臨している。
 とはいへ
 「馬は世につれ、世は馬につれ」
という感じもなかなかよいものだと思う。
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